食を楽しむ青い器・イズブルー
伊豆長岡の山中から掘り出してきた土です。土の含有成分の作用により透明釉だけで、淡い青から紫がかった青まで色々な青が生まれます。
伊豆長岡の山中から掘り出してきた土です。土の含有成分の作用により透明釉だけで、淡い青から紫がかった青まで色々な青が生まれます。
一度高温で焼き締めた器を、炭に埋めて再び低温で焼きます。それによって、しっとりと落ち着いた肌合いが生まれました。
陶板の時計、陶の額などインテリア小物。花生は壁掛けタイプ、置くタイプ、一輪挿から大きな壺まで各種あります。プレゼントや自分へのご褒美に最適♪
伊豆の山の中の一軒家、流水居での日々。ここで暮らす楽しみを、フォトアルバムでご紹介します。
唐津での修業の後、伊豆に窯を築いて約三十年。自ら掘り出してきた土で、日々の暮らしを楽しむための器をつくり続けています。
青は日本人の最も好きな色だといいます。海の色、空の色、何かとても大きく深いもの、永遠を感じさせる色です。
僕の『イズブルー』シリーズの青は、普通一般の焼き物のような、釉薬に着色剤を入れて出した色ではありません。
これらの器に掛けているのは透明釉です。透明釉は焼いても色のない透明なガラス質にしかなりません。つまりこの『イズブルー』の青い色は、土自身がもっている色が表面に発色してきているのです。
まさにこの青い色は、『地球の色』。何百万年もの気の遠くなるような時間のなかで、この土にはこの青い色が『個性』としてはぐくまれたのですね。いままでの伝統的な焼き物とは一味違った青い色味です。
『イズブルー』シリーズは、伊豆の花坂というところを車で通りかかった時に、偶然粘土層をみつけ、その土を持ち帰ったところから始まりました。普通の温度で焼くと溶けてしまったり、ヒビが入ったり割れたり、、、いままで唐津で修行してきた『常識』が通用しない、相当『個性的』な土との出会いでした。その後何年もの試行錯誤。それでも僕がこの土をあきらめてしまわなかったのは、この土から出てきた青い色にあります。
この土が生成するのに要した何万年もの長い長い時間の端っこの、今ここに立つ僕が、その土を器に生まれ変わらせている。その不思議なめぐり合わせに感謝する謙虚な気持ちを忘れることなく、日々制作を続けていきたいと願っています。