| 器の扱い方・お手入れ法 |
新しい器を使う前に
まず、糸底(高台の底)がザラザラしないか、チェックしてください。
当方で、砥石で充分こすってから出荷しておりますが、
まれにざらつくものが残っている場合がございます。
恐れ入りますが、サンドペーパーなどでざらつきを落としてからお使いください。
あるいは他の器の糸底と、円を描くようにゴリゴリすり合わせてください。
テーブルにキズがつくのを防げます。
料理を盛りつける前に
器を水につけ、充分に吸水させてください。陶器は、吸水性があります。
乾燥している器にいきなり料理を盛ったり、コーヒーなど入れますと、
汚れの原因となります。
吸水させたあと、表面の水分をふいてからお使いください。
そうして使っていても、徐々に貫入(かんにゅう・釉薬の表面の細かいヒビ)に
シミがついてくるかもしれません。
『器が育つ』といって、茶道のお茶碗では貫入のシミも『見どころ』として
珍重しています。そのモノが経てきた時に寄り添い、その歴史を味わう気持ち。
年代物のお茶碗の貫入は、実に美しいものです。
長く使ってきたものは、手ざわりまで柔らかくなってくるように思います。
…といっても、きれいにしたい場合は、漂白です。
漂白
台所用漂白剤を、指示よりやや薄めにしてお使いください。
すすぎは、特に念入りに。
茶シブは、塩でこするとスッキリ落ちます。
これ、小学校の家庭科で習って、感動しました。何十年も昔の話ですが。
本当によく落ちます。塩なら安心ですしね。
毎日のお手入れ
つけ置きはやめましょう。吸水性があるので、汚れが染み込んでしまう恐れがあります。
油汚れがひどい時は、軽く拭き取ってから洗ってください。
金属のタワシやクレンザーも、キズがつく恐れがあるので、NG。
しまう時
よく乾燥させてから、おしまいください。
…と、あれもダメ、これもダメと難しそうなことばかり書き上げてしまいましたが、
とにかくどんどん使っていただくことが、一番です。
使うほどに愛着がわき、その器の扱い方もわかってくるはず。
昨日とは違った使い方、盛り付けを試してみてください。 毎日の生活がすこし、違って見えてくるに違いありません。
くり返しのように見える毎日。
その毎日の『幅』を半歩広げるための小さな試みが、暮らしをゆたかにすることだと思います。
自戒の念を込めて。 (R)