青は、日本人の最も好きな色だといいます。海の色、空の色、何かとても大きく深いもの、永遠を感じさせる色です。
僕の『イズブルー』シリーズの青は、普通一般の焼き物のような、釉薬の色ではありません。これらの器に掛けているのは、透明釉です。透明釉は、焼いても色のない透明なガラス質にしかなりません。
つまり、この『イズブルー』に青い色は、釉薬の色ではなく、土自身が持っている色が、表面に発色してきているのです。
まさに、この青いいろは、地球のいろ。
何百万年もの気の遠くなるような時間のなかで、この土にはこの青い色が『個性』として、はぐくまれたのですね。今までの伝統的な焼き物には無かった、青い色味です。
『イズブルー』シリーズは、15年以上前、伊豆の花坂というところを車で通りかかった時に、偶然粘土層をみつけ、その土を持ち帰ったところから始まりました。
普通の温度で焼くと、溶けてしまったり、ヒビが入ったり、割れたり、、、、
今まで唐津で修行してきた『常識』が通用しない、相当『個性的』な土との出会いでした。その後何年もの試行錯誤。それでも僕がこの土をあきらめてしまわなかったのは、この土から出てきた、この青い色にあります。
この土が生成するのに要した長い長い時間の端っこの、今ここに立つ僕が、その土を器に生まれ変わらせている。。。
その不思議なめぐり合わせに感謝する謙虚な気持ちを忘れることなく、日々制作を続けていきたいと願っています。
陶房流水居 天野 雅夫
〒410-3216 静岡県伊豆市上船原1190-2